キーボード搭載スマホBlackBerry KEYoneはため息が出る完成度

古いガジェットの記事を「今更レビューシリーズ」と当方は勝手に呼んでいます。

ということで、今更レビューシリーズに「BlackBerry KEYone」が登場です！

昨今のスマホといえば、物理ボタンを極限まで削ろうとする風潮がありますが、「BlackBerry KEYone」は違います。

QWERTY配列のキーボードに、絶滅寸前のイヤホンジャック。そして、両サイドにしっかり配置されたボタンの数々。ハードウェアの機能美を追求したキー配列と打鍵感。

頰擦りなんかしたら、人格を疑われそうなのでしてませんよ！（本当です！）

ということで、今回はBlackBerry KEYone（ブラックベリーキーワン）をレビューしたいと思います。

BlackBerry（ブラックベリー）とは？

BlackBerry自体が日本ではあまり流行らなかったので、ご存知ない方の方が多いと思います。

BlackBerryが登場したのは2002年、特長はQWERTY配列のキーボードを搭載していた携帯電話です。

日本ではこの当時独自進化を遂げた「ガラケー」が切磋琢磨をしており、BlackBerryが入り込む余地がなかったようです。

BlackBerryは一時全世界で8000万人以上のユーザーがいたモンスタースマホでした。

このあとIphoneやAndroidの登場によって、シェアが激減。

時代の変遷とともに、BlackBerryOSからAndroidに載せかえ、QWERTY配列のキーボードを搭載Androidスマホをいくつか提供してきました。

その中の1機種がBlackBerry KEYoneです。

2017年に発売開始。Android 7.1.1と現行のAndroid OSバージョンから見ると古いものの、まだまだ現役で使える製品ではあります。

この後にリリースされたBlackBerry KEY2という機種を最後にスマホ事業を撤退という…少々悲しい歴史があったりします。

いつの時代も世代交代はあるものなので仕方ないことなんですがね。

そんなわけで、BlackBerry KEYoneは発売当初、購入しようかどうか迷いました。

でも、Felica（おサイフケータイ）に対応してないので断念した経緯があります。

実運用できるかどうかはメインスマホの生命線ですからね…。

BlackBerry KEYoneの外観チェック！

見てくださいよ。この美しい外観を……！

BlackBerryをAndroid端末としてリリースしてからは、見た目のバランスに苦しんでいたように思えます。

BlackBerry Passport、BlackBerry Privと正直ちょっと、BlackBerry感が出てない印象がありました。三世代目にしてようやくBlackBerry感を取り戻したように感じます。

ボタンも押しやすい。所狭しと並んでいるキーボードですが、隣のキーを誤操作していまうようなこともありません。

サイドにもボタンがしっかり配置されており、ショートカット機能を呼び出し可能です。

USB Type-Cポートを搭載、そしてイヤホンジャックもあり、NFCリーダーもあります。

ちょっとグッときませんか？

BlackBerry Keyone…素敵だ…。

無意味にBlackBerry KEY2も欲しくなってしまいますよね。

BlackBerry KEYoneのスペック・カメラ性能

一応、ご紹介しておきたいのがスペックです。

項目	内容	項目	内容
メーカー	BlackBerry	アウトカメラ	1200万画素
型番/製品名	BlackBerry KEYone	インカメラ	800万画素
サイズ	72.5×149.3×9.4㎜	通信	4G/LTE
重さ	180g	SIMタイプ	nano
本体色	白/黒/赤	Wi-Fi	IEEE802.11 a/b/g/n/ac
ディスプレイ	4.5inch	Bluetooth	4.2
解像度	1620×1080	おサイフケータイ	×
CPU	Snapdragon625	NFC	〇
メモリ	4GB	防水 / 防塵	×
本体容量	64GB	生体認証	指紋
バッテリー	3505mAh	ハイレゾ	×
急速充電	×	外部メモリ	MicroSDXC(2048GB)
充電時間	ー	OS	Android7.1

やや古い機種なので、スペック的に現行スマホに見劣りするところはあるものの、普段使いする分には問題ありません。

ただ、重めのゲームで遊びたい人には全く向かないスマホなので要注意です。

Antutuのベンチマークスコア：62000点前後

うん、スコア低い…

キーボードがあるのでゲームの操作の邪魔になったりと、色んな意味でゲームに向いていないのです。

少々難ありですね。

その反面、文字入力を重視したい人と相性は良いと思います。

……という人には、最高のスマホです。

ただ、個人的には正直フリック入力の方が圧倒的に入力スピード早い気がします。

良く言えば「柔軟に文字を打てる端末」、悪く言えば「打鍵する回数が多い端末」なんですよね。

予測変換も優れている昨今のスマホだとちょっと悩ましいところがあります。

BlackBerry KEYoneの凄いところ

凄いところはいっぱいありますが、一番は「所有欲」を満たしてくれる感じが最高です。

所有している人が少ないし、個性的な外観なのでグッときますよね。

さて、所有欲は横によけて、ちょっと凄いところもご紹介したいと思います。

キーボードのUIが凄い洗練されている

　文字入力特化
　ショートカットキー
　打鍵感
　指紋認証

見た目のバランスが整っている

BlackBerry PrivやBlackBerry Passportは古き良きBlackBerryをご存知の方には、納得のいかないデザインと感じた人が多いのではないでしょうか？

その点、BlackBerry KEYoneはディスプレイサイズ、キーボード配置、大きさ、持ちやすさのバランスが取れた機種に仕上がっています。

キーボードだけじゃない、ボタンが沢山ある

そんなにボタンあったら、覚えるの大変じゃん！

まぁ、言いたいことはわかります。

ただ、物理ボタンがあるということはブラインドタッチができるってことなんですよね。

何をどう触れば、どうなるかがわかると効率よくスマホを操作できます。

ガジェット好きはこういうメカニカルな仕組みのものがグッとくるんですよね。

最近のスマホはシンプルに特化しているものが多いので物足りない感があります。

バッテリーも外せないし、イヤホンジャックもないし、ボタンもどんどん少なくなるし…。

何だったら、SDカードやSIMカードも挿入不要な構造を目指しているだろうな…と感じるし。

ボタンが沢山ある＝あそび心

だと思うんですけどね。

意外とカメラの性能も悪くない

地味にカメラ悪くない…です。一定のレベルは超えているかな？

項目	内容
リアカメラ	1200万画素（F値/2.0）
フロントカメラ	800万画素（F値/2.2）
フラッシュ	〇
マニュアル設定	〇
手振れ補正	〇
光学ズーム	×
デジタルズーム	×
動画サイズ	FHD、4K
動画フレームレート	30fps

それなりに綺麗な画像が撮影できるし、動画も4K動画まで対応しています。

唯一気になるのは画素数ですかね。

やっぱり、高画素化が進んでいるスマホのカメラと見比べると見劣りするのは事実です。

発売当初、定価で\70,000近くした製品なので、その辺はもう一声！と言いたいとことです。

BlackBerry KEYoneのここが欠点

物理キーボードを配置したことで生まれるメリットも沢山あるのですが、欠点も沢山あるのです。

昨今のスマホからボタンやギミック、外部端子用のコネクタがどんどん減っている理由は何か？

ざっくり言うと2つあります。

ガジャット好きとしては、こんな理由は聞きたくなかった…と言いたいところです。

利益率や安定性を考慮すると……まあ、やむなし。

物理ボタンや外部端子の挿入口、SIMカードスロットに至るまで……取っ払ってしまった方が安定するのは道理です。

壊れる箇所が少なくなるということですからね。

そういう意味で言うと、BlackBerryシリーズは時代と逆行した動きになってしまったのかなぁ…と。

背面パネルが浮くことがある

BlackBerry KEYoneは長く使うとリチウムイオン電池が膨張して、背面パネルが浮いてくるという悲しい現実が待っています。

背面パネルは爪＋接着剤で固定されているだけなので、結構簡単に浮いてしまうみたいですね。

キーボードにお金をかけすぎたのか、それとも背面まで気が回らなかったのか……

それなら、バッテリーが簡単に外せる機構にしておいた方がよかったのでは？

この症状は他ブログの記事でも散見されるのでBlackBerry KEYoneの宿命のようです。

つまり、浮いてきたらバッテリー交換をオススメいたします。

因みに「BlackBerry KEYoneのバッテリー交換は素人でも可能か？」という話もよくあるので調査してみました。

……が正直なところ、当方には交換出来そうもないです。

裏ブタのツメをバキバキに折る自信はありますが、きれいに開けて戻せる自信はありませんｗ

専門家に依頼するのをオススメします。

キーボードがある故に画面が小さい

キーボードを搭載しているスマホの欠点です。

キーボードがあるがゆえに画面が小さい（4.5インチ）のです。

動画を見るのも、漫画を読むのも、読書をするのも……小さくて見づらいという感想しか出てきません。

まぁ仕方ないかなぁ。

BlackBerry KEYoneよ、永遠なれ

こんな面白い端末がこの世から姿を消してしまうのは残念でなりません。

時代の流れには逆らえないか……

でも、携帯電話の歴史をたどると、一定の割合でキーボード搭載の端末って出現するんですよね。

最近で言えば、2022年4月に「Titan Slim」という物理キーボード付きのスマホや「Cosmo Communicator」という横型の6インチミニノートPCみたいなタイプの製品もあります。

そういいながら、Cosmo Communicatorも撤退しちゃいましたけどね。

ワクワクと便利さ、そして、企業が利益を得られるような奇跡のバランスの製品って意外とないですよね。

ガジェッターとしてワクワクが欲しいんですけどね。

ということで今回はここまで！

残念パパこといのっちでした。

では、また！