Kindle Scribe ノートをガッツリ使っている漢(おとこ)、残念パパこといのっちです。
Kindle Scribeユーザーであればご存知かもしれませんが、ちょいちょいペンの反応悪くなるんですよね。

書いても何も表示されない



なんか、処理が重い



ペン先と違う場所に線が引かれる
こんな症状が出たら「Kindle Scribeの初期化一択」です。
ただ、初期化怖いっすよね。特に作成したノートはどうなるの問題などもあるので、その辺を重点的に説明しつつ、初期化する前に一応試した方がいいことも解説していきたいと思います。


Kindle Scribe の反応が急に悪くなった


Kindle Scribe をしばらく使っていると、ある日を境に「なんか最近反応が悪いぞ?」と感じる瞬間がありました。
最初は軽い違和感レベルです。
ページ送りの反応がワンテンポ遅れたり、ペンで書いた線が少し後からついてくるような感覚だったり。「まあこのくらいなら我慢できるか」と思って使っていたのですが、日に日にその“もっさり感”が気になるようになってきました。
- ペンで書き始めてから線が追いついてくるまで、わずかにラグがある
- ノートを切り替えるときに、読み込み待ちの時間が長く感じる
- メニュー操作やページ送りも、以前よりワンテンポ遅い
電子ペーパー端末なので、もともとタブレットのようなキビキビ感はありません。それはわかった上で使っているのですが、「さすがにこれは前より遅くなっている」と感じるレベルになってきたため、さすがに対処を考え始めました。
とりあえず「Kindle Scribeのよくある対処」は全部やった


まずはネットで見つかる、いかにもそれっぽい対処法を一通り試しました。
- ペン先を新しいものに交換する
- 端末を再起動する
- ソフトウェアアップデートがないか確認する
- 純正ではないガラスカバーを外してみる
- フル充電してみる
Kindle Scribe の反応が悪くなったときに、まず候補に挙がるのはだいたいこのあたりではないでしょうか。
充電が10%前後の時は「フル充電してみる」はやる価値はありますが、それ以外はどれも決定打になりませんでした。
結果だけ先に言うと、動作の重さそのものは、工場出荷時の状態に戻すことでスッキリ解消しました。
しかし、その過程で一番ヒヤッとしたのが「ノートのバックアップ問題」です。
ということで、次章からは工場出荷時の状態に戻す前にやっておくべきことと、実際の初期化手順をご紹介したいと思います。
Kindle Scribe初期化前の3つ注意点


Kindle Scribe の動作がどうしても重いとき、「工場出荷時の状態に戻す(初期化)」は強力な手段です。ただし、一度実行するとローカルなデータはほぼ消えるので、事前準備がかなり重要です。
ノートや書き込みは「消える前提」で考える
初期化を実行すると、端末内に保存されている以下のようなデータは基本的に消えます。
- ノートブック(手書きノート)
- 書籍や PDF に対する手書きメモ・書き込み
- ダウンロード済みの本
- 端末の各種設定
「クラウドにあるはずだから大丈夫」と思い込まず、端末から消えても困らない状態にしてから初期化する、という意識で準備したほうが安全です。
因みに、本なんかは問題ありません。購入した本がダウンロードできなかったことないんですよね。
一番の問題はノートなんですよ。
同期設定と Wi-Fi 接続を事前に確認する
ノートや書き込みは Amazon アカウントと同期されますが、同期がオフになっていたり、長期間オフラインで使っていた場合は、最新状態がクラウドに上がっていない可能性があります。
- 設定で「同期」や「Whispersync」系の項目が有効になっているか確認
- Wi-Fi に接続して、ホーム画面のまま 10〜15 分ほど放置しておく。直前に編集したノートの変更分までクラウドへ反映させるイメージ
Wispersyncの確認・設定方法
何もしていなければ、Wispersyncは有効になっているはずですが、念のため確認しておきましょう。
WispersyncはAmazonのWebサイトから設定ができます。




設定タブを選択すると下の方に「同期設定」「本の自動更新」という設定があるので、両方ともオンになっていることを確認してください。


本体の同期設定を確認する
次はKindle Scribe本体の同期設定です。これも通常




とりあえず、これで下準備は完了です。
Amazon アカウント情報を手元に用意しておく
初期化後は、再度 Amazon アカウントでログインする必要があります。
- メールアドレス/パスワード
- 同じアカウントでKindleにログインしている端末
このあたりをすぐ入力できるようにしてから初期化に進むと、復旧作業がスムーズです。
おすすめは同じアカウントでログインしている端末です。これ、Kindleアプリが入っているスマホなどからKindleScribeのログイン情報を代理認証ができるんです。
メールアドレスとパスワードがなくてもログインできるのでオススメです。
バックアップの取り方
バックアップは大きく分けて、「自動で行われるクラウド同期」と「自分で行う手動バックアップ」の2本立てで考えると整理しやすくなります。
自動バックアップ(クラウド同期)
Kindle Scribe のノートや書き込みは、基本的には Amazon アカウントと自動で同期されます。
同期が有効で、Wi-Fi に接続していれば、
- スマホ/タブレットの Kindle アプリからノートブックを一覧表示
- 編集した内容が、時間差で反映
といった動作になります。
一応、10分くらい放置すれば同期はされるので静かに待ちましょう。



ちゃんと確認したのに一番使ってるノートが凄い古い内容に・・・
なぜか一部のノートだけ古い状態で復元されるケースもあるため、「クラウド任せで 100%安心」とは言い切れません。
手動同期
画面上部から下へスワイプするとメニューが出てくるので、「同期」をタップします。


この同期も少々曲者で、同期を押したらすぐに直近のデータが反映されないことがあるので、何度か押しておきましょう。
手動バックアップ(メールでエクスポート)
特に重要なノートについては、Kindle とは別ルートでもバックアップを取っておくと安心です。






Eメールでシェアや、自分のメールアドレスにクイック送信が無難ですよ。
テキスト変換はあてにならないので、あまりお勧めできません。
すべてのノートをエクスポートするのは現実的ではないので、消えたら本当に困るノートだけでも、メールで逃がしておくくらいの割り切りで運用すると、手間と安心感のバランスが取りやすいです。
欠点は編集できる形では保存されないので、その点はご留意ください。
「本当にバックアップされているのか」を確認する2つのポイント
基本は2つだけです。本当にあるのかと見て確認。
スマホ/タブレットの Kindle アプリでノートブックを確認する
Kindle 端末をもう1台用意する必要はありません。実はiOS / Android の Kindle アプリからノートブックを確認できます。
「その他」を選択して、ノートブックを選択します。


これでバックアップが取れているか確認ができます。
- ノートブックの数が Scribe とおおむね一致しているか
- 開いてみて、内容やページ数が(ざっくりでも)合っているか
を確認しておくと、「少なくともこのタイミングまではクラウドに上がっている」と判断しやすくなります。
直前に編集したノートが反映されているかテストする
「古い状態で復元された」問題を避けるために、テスト用のノートで実験しておくと安心です。
- Kindle Scribe でテスト用ノートを開く
- 「テスト 2025/12/16」など、日付入りのわかりやすい文字を書き込む
- Wi-Fi に接続したまま数分待つ
- スマホの Kindle アプリでノートブック一覧を開き、
- テスト用ノートが一覧に出ているか
- 中を開いたときに、さきほど書いた日付入りのページが反映されているか
ノートブックはタップすれば開けるので、横着せずに確認しましょう。


ここまで確認できれば、「この時点まではちゃんとクラウドにバックアップされている」と言いやすくなります。
3. エクスポートしたファイルの中身も必ずチェックする
メールでエクスポートした PDF / テキストについても、実際に開いて中身を確認しておきましょう。
- 受信したメールの添付ファイルを PC で開く
- ページ数が元のノートと同じくらいか
- 最新ページの内容がきちんと入っているか
ここでズレがあれば、そのノートはまだ最新状態でバックアップできていない可能性があります。
必要であれば、もう一度エクスポートし直すか、同期を待ってから再度バックアップを取ると安心です。
いよいよKindleScribeを工場出荷の設定にリセット
手順は簡単です。設定から工場出荷時の設定にリセットをタップします。


確認画面が出たら、「リセット」をタップしてしばらく待ちます。


少し時間がかかるので、お茶でも飲みながらお待ちください。
最後は再セットアップ!
これであとは再セットアップして終了。あと少しなので頑張りましょう!


スマートフォンで設定を選びます。(※このKindleで設定でも問題ありません。)


上記の画面が出たらスマートフォンのKindleアプリを開いて、その他>設定>Amazon端末のシンプルな設定にチェックを入れます。




上記の状態になったら、スマホ側に以下のウィンドウが表示されるので「開始」、「リンクして続行」をタップします。


スマホ側に登録されているWi-Fiの設定をKindleScribe側にも行います。


普段利用しているWi-Fiの設定をスマホで選択します。


ここはお任せですが、パスコードは個人的に設定したほうが良いと思います。





お疲れさまでした。これで再セットアップも終了です。
Kindleアプリをスマホでもお使いなら上記の方法はオススメです。
もう一つの「このKindleで設定」はアカウント(メールアドレスとパスワード)を入力して設定する方法です。
これでも問題はありません。設定は全部やる必要があるというだけの違いです。
ということで今回はここまで!
残念パパことイノッチでした!
では、また!






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